SDGs取組みレポート ACTIVITY REPORT OF SDGS

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京都府の絶滅寸前種「フジバカマ」を挿し芽で増やそう!

2021.07.17

 「秋の七草」のひとつで、万葉集や源氏物語をはじめ古典文学などで、古くから人々に親しまれてきたフジバカマ(キク科の多年生植物)は、都市化や環境の変化で激減、京都府の絶滅寸前種に指定されており、府内では、様々な住民団体や社寺などが、フジバカマの育成・保護活動を行っています。

 嵐電沿線に衣笠キャンパスがあり、2020年3月13日に京福電気鉄道と「協力・連携協定」を締結した学校法人立命館が運営する立命館大学では、SDGsの目標15にある「生物多様性の損失阻止」に向け、2020年に公益財団法人京都市都市緑化協会からフジバカマの苗を譲り受け、衣笠キャンパスで栽培しています。

 一方の京福電気鉄道株式会社は、嵐電開業100周年(2010年3月25日)にあたり、緑豊かな駅と沿線地域づくりを目標に、沿線ボランティアの皆様と社員の協働で「嵐電沿線緑化プロジェクト」を立ち上げ、以来、駅構内への草花の植栽や沿線小学校での園芸教室開催などの活動をしています。

 立命館大学と京福電気鉄道は、こうしたそれぞれの取組みを両者のパートナーシップによってさらに拡充し、嵐電沿線地域の皆様にもご支援をいただきながら、「フジバカマ」を増やしていくプロジェクトに着手しました。

 2021月5月22日(土)、立命館大学衣笠キャンパスで、もとの茎から節ごとに切り分けてポットに植えて苗を増やす「挿し芽」と呼ばれる作業を行いました。

立命館大学衣笠キャンパスでの挿し芽の様子 地域の子どもたちも参加してくれました

 
 この日は好天に恵まれ、地域の子どもたちや大学生と一緒になって土に触れ合い、およそ900本の挿し芽が完成しました。

 
 7月3日(土)には、順調に育ってくれた挿し芽をプランターへ鉢替えする作業を行いました。 今回使用するプランターは「消防ホースバケツ」。過酷な使用の痕跡が残された廃棄消防ホースを素材にした、ちょっとポップでタフなバック型プランター。

 暑さ寒さ対策のための植物の移動にも適し、適度な保水・排水性もあり植木の苗・草花・ハーブや野菜の栽培にも使え、植物にも環境にも優しいサステナブルな園芸資材として活用できるものです。

今回使用した「消防ホースバケツ」は右京消防署から提供していただいた資材で製作
ホースバケツをプランターにして全部で90鉢が完成

 
 鉢植えとは別に、7月17日(土)には嵐電北野線の宇多野駅上りホーム・妙心寺駅上りホームに、フジバカマを地植えしました。たくさんの駅に植えたいのですが、フジバカマは湿地帯や湿った川原の堤防などに生息する植物であるため、地植えできる駅は限られてしまいます。

宇多野駅の植栽作業にも地域の皆様、立命館大学の学生さんなどが参加


 フジバカマの開花時期は10月上旬頃、これからの成長を楽しみに見守りながら、引き続き地域の皆様と緑豊かな駅・まちづくりに取組んでいきます。